熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
「お姉ちゃん、成輔さん、一緒に写真を撮りましょう」
百合はまったく他意なくやってきたのだが、ナイスタイミングだった。
「あと少しでお色直しだから、お姉ちゃんのウエディングドレスで写真たくさん撮っておかなきゃ」
「百合の振袖姿も可愛いから、たくさん撮っておかなきゃ」
「あはは、ふたりとも本当にシスコンだなあ」
披露宴のスタッフに写真を撮ってもらっている間に康太さんは伯父さんのもとに戻っていった。ひとまずよかった。
まあ、成輔のことだから、厄介な親戚のひとりやふたりなんとも思っていないのだろうけれど。私がひとりでむかむかするのはよくない。
お色直しの時間だ。介添え人に付き添われ、私は会場を退室する。
成輔も後から退室し、それぞれ和装に衣装チェンジの予定。
部屋を出て、新婦控室に行く間、なんだか胃がキリキリするのを感じていた。さっきの成輔の従兄の引っかかる態度にまだむかっ腹をたてているのだろうか。我ながら執念深すぎない?
いや、なんだか変だ。
突然胸からこみあげてくる感覚があり、グローブをしたまま口元を抑えた。
あれ?
披露宴で少ししか食べていないのに、なんで気持ちが悪いの? 食べ過ぎてはいないはず。
立ち止まりうつむいてしまう。介添え人が横で「新婦様?」と声をかけてくるけれど、声が出せない。
百合はまったく他意なくやってきたのだが、ナイスタイミングだった。
「あと少しでお色直しだから、お姉ちゃんのウエディングドレスで写真たくさん撮っておかなきゃ」
「百合の振袖姿も可愛いから、たくさん撮っておかなきゃ」
「あはは、ふたりとも本当にシスコンだなあ」
披露宴のスタッフに写真を撮ってもらっている間に康太さんは伯父さんのもとに戻っていった。ひとまずよかった。
まあ、成輔のことだから、厄介な親戚のひとりやふたりなんとも思っていないのだろうけれど。私がひとりでむかむかするのはよくない。
お色直しの時間だ。介添え人に付き添われ、私は会場を退室する。
成輔も後から退室し、それぞれ和装に衣装チェンジの予定。
部屋を出て、新婦控室に行く間、なんだか胃がキリキリするのを感じていた。さっきの成輔の従兄の引っかかる態度にまだむかっ腹をたてているのだろうか。我ながら執念深すぎない?
いや、なんだか変だ。
突然胸からこみあげてくる感覚があり、グローブをしたまま口元を抑えた。
あれ?
披露宴で少ししか食べていないのに、なんで気持ちが悪いの? 食べ過ぎてはいないはず。
立ち止まりうつむいてしまう。介添え人が横で「新婦様?」と声をかけてくるけれど、声が出せない。