熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
「急に来てごめんなさい」
成輔は私の向かいのひとりがけのソファに腰を下ろす。
「いやいや、葵ちゃんから来てくれるなんて嬉しいよ。初めてじゃない?」
そうだ。自分から成輔のもとにやってくるのは初めて。
「大きな会社だね。頭ではわかってたんだけど、来てみて驚いた」
「葵ちゃん、俺の仕事に全然興味なかったからね。驚いてくれた? 俺、まあまあ将来性があるよね」
いたずらっぽく言う成輔のペースに巻き込まれないように、私は背筋を伸ばし、彼をまっすぐ見据えた。
「成輔」
「はい」
「交際を始めて二日。今朝プロポーズをされたわけですが」
「ああ、プロポーズって伝わってたか~。よかった、よかった。葵ちゃん、興味ないことスルーだからなあ」
茶化してくる成輔に反論できない。確かに興味のないことはスルーしがちな私である。
しかしここでひるむわけにはいかない。挑むように成輔を見つめた。
「結婚、いい条件に思えました」
成輔はぱっと表情を明るくする。それを遮るように、続ける。
「ただ、打算で結婚するのはよくないと考えてます。私は気づかなかったけれど、成輔は……本気で……私のことを好いていてくれたようだし……」
語尾が小さくなるのは恥ずかしかったからだ。私のこと好きだったんでしょうと高飛車になれるほど自分に自信もない。まだ、どこかで何かの間違いではないかとさえ思っている。
成輔は私の向かいのひとりがけのソファに腰を下ろす。
「いやいや、葵ちゃんから来てくれるなんて嬉しいよ。初めてじゃない?」
そうだ。自分から成輔のもとにやってくるのは初めて。
「大きな会社だね。頭ではわかってたんだけど、来てみて驚いた」
「葵ちゃん、俺の仕事に全然興味なかったからね。驚いてくれた? 俺、まあまあ将来性があるよね」
いたずらっぽく言う成輔のペースに巻き込まれないように、私は背筋を伸ばし、彼をまっすぐ見据えた。
「成輔」
「はい」
「交際を始めて二日。今朝プロポーズをされたわけですが」
「ああ、プロポーズって伝わってたか~。よかった、よかった。葵ちゃん、興味ないことスルーだからなあ」
茶化してくる成輔に反論できない。確かに興味のないことはスルーしがちな私である。
しかしここでひるむわけにはいかない。挑むように成輔を見つめた。
「結婚、いい条件に思えました」
成輔はぱっと表情を明るくする。それを遮るように、続ける。
「ただ、打算で結婚するのはよくないと考えてます。私は気づかなかったけれど、成輔は……本気で……私のことを好いていてくれたようだし……」
語尾が小さくなるのは恥ずかしかったからだ。私のこと好きだったんでしょうと高飛車になれるほど自分に自信もない。まだ、どこかで何かの間違いではないかとさえ思っている。