熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
私はソファをずり下がり、成輔と距離を取る。頬が熱い。
「じょ、条件は契約書でまとめましょう。あなたの提案通り」
「いいよ。仕事について、家事について、子どもについて?」
「あと、正式に結婚する時期も。新入社員だからすぐに苗字が変わるのは避けたい」
それに、成輔を大事な人として愛せるようになってから家族になりたい。私にとっての精神的な区切りにもしたいのだ。
「わかった。でも、同居はしてくれるんだろ? 夫婦として」
「うん」
「すぐに新居を探すよ。一緒に探そうか」
「お、OK」
大変な決断をしてしまったと思っている。結婚なんて無縁だと思っていた私が、苦手な男と婚約なんて。たった数日で大どんでん返しだ。
「葵」
成輔が私を呼ぶ。その響きは今までにないくらい甘い。もうすでに愛がたっぷりこめられている。
「なに」
「抱きしめてもいい?」
「嫌」
「夫婦なのに?」
笑顔で言われると拒否できない。私はうーと唸り、自ら腕を広げた。OKの意味だ。
成輔がそっと私を抱き寄せてくる。
「葵の初めては全部俺のものだね」
「言い方が気持ち悪い」
「好きだよ。愛してる。……明日には院田先生たちにご挨拶に行くから、一日でも早く一緒に住もう」
私を抱きしめる腕は優しいのに、言葉にはめちゃくちゃに強い執着を感じる。
(もしかして、ヤバい相手と結ばれてしまったのでは)
今更ながらそんなことを思った。
「じょ、条件は契約書でまとめましょう。あなたの提案通り」
「いいよ。仕事について、家事について、子どもについて?」
「あと、正式に結婚する時期も。新入社員だからすぐに苗字が変わるのは避けたい」
それに、成輔を大事な人として愛せるようになってから家族になりたい。私にとっての精神的な区切りにもしたいのだ。
「わかった。でも、同居はしてくれるんだろ? 夫婦として」
「うん」
「すぐに新居を探すよ。一緒に探そうか」
「お、OK」
大変な決断をしてしまったと思っている。結婚なんて無縁だと思っていた私が、苦手な男と婚約なんて。たった数日で大どんでん返しだ。
「葵」
成輔が私を呼ぶ。その響きは今までにないくらい甘い。もうすでに愛がたっぷりこめられている。
「なに」
「抱きしめてもいい?」
「嫌」
「夫婦なのに?」
笑顔で言われると拒否できない。私はうーと唸り、自ら腕を広げた。OKの意味だ。
成輔がそっと私を抱き寄せてくる。
「葵の初めては全部俺のものだね」
「言い方が気持ち悪い」
「好きだよ。愛してる。……明日には院田先生たちにご挨拶に行くから、一日でも早く一緒に住もう」
私を抱きしめる腕は優しいのに、言葉にはめちゃくちゃに強い執着を感じる。
(もしかして、ヤバい相手と結ばれてしまったのでは)
今更ながらそんなことを思った。