熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
「俺は葵を愛しているから、セックスしたいよ。今夜にだってしたい」
「変態……」
「変態じゃなくて普通の欲求でしょう。でも、葵はそうじゃないって理解してる。『愛せるかも』っていう可能性で俺を選んでくれたんだもんね。だから、俺からはアクションは起こさない」
何もしませんというように、成輔は顔の横に両手をあげてひらひらさせて見せる。
「葵が俺に愛情を感じたら、もしくは子どもだけでも作ろうって気持ちになったら。葵から俺にOKを出して。それまで俺は葵を抱きません」
なんと答えたものかわからない。いまだ成輔とそういったことを考えられないけれど、夫婦として暮らす以上、一般的には身体の関係も結ぶものなのだ。
成輔はそれを私のために待つと言ってくれている。
「もしも……私が一生、成輔を同居人以上に見られないとなったら?」
「それは仕方ないよね。俺は一生よき同居人でいるよ。きみといられるだけで幸せだからね」
そんな聖人君子みたいなことを本気で言っているのだろうか。こういうとき、成輔の笑顔はあまりに善良すぎて、まったく信用がおけない。
すると、成輔は突然にやっと意味深な笑顔になる。
「まあ、きみは数年うちに陥落するよ、俺に」
「すごい自信だこと」
「自信じゃないよ。きみのお人好し加減を信頼してるだけ。きみは一途に愛を捧げる俺を無視し続けられるほど冷酷じゃない」
「変態……」
「変態じゃなくて普通の欲求でしょう。でも、葵はそうじゃないって理解してる。『愛せるかも』っていう可能性で俺を選んでくれたんだもんね。だから、俺からはアクションは起こさない」
何もしませんというように、成輔は顔の横に両手をあげてひらひらさせて見せる。
「葵が俺に愛情を感じたら、もしくは子どもだけでも作ろうって気持ちになったら。葵から俺にOKを出して。それまで俺は葵を抱きません」
なんと答えたものかわからない。いまだ成輔とそういったことを考えられないけれど、夫婦として暮らす以上、一般的には身体の関係も結ぶものなのだ。
成輔はそれを私のために待つと言ってくれている。
「もしも……私が一生、成輔を同居人以上に見られないとなったら?」
「それは仕方ないよね。俺は一生よき同居人でいるよ。きみといられるだけで幸せだからね」
そんな聖人君子みたいなことを本気で言っているのだろうか。こういうとき、成輔の笑顔はあまりに善良すぎて、まったく信用がおけない。
すると、成輔は突然にやっと意味深な笑顔になる。
「まあ、きみは数年うちに陥落するよ、俺に」
「すごい自信だこと」
「自信じゃないよ。きみのお人好し加減を信頼してるだけ。きみは一途に愛を捧げる俺を無視し続けられるほど冷酷じゃない」