熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
「こら! これはよくない! 離れなさい!」
「葵、好き。このまま抱いてしまいたい」
「だめだー! はなれろー!」
ぽかぽか背中をたたくとようやく解放してくれた。おそらく鎖骨のあたりまで真っ赤になっているだろう私を、成輔は熱っぽく見下ろす。
「嫉妬深いよね、俺」
「いや、……考えてみたら、私に悪い虫がつかないようにって高校まで迎えに来てた成輔だもんね。嫉妬深いの、知ってたわ」
そういう深い愛情がポーズじゃなくて本心だと知ってから、私はまあまあ嫌じゃなくなってきているんだけれど。
それは、今は言わない。
「それじゃ、私、お風呂入るからね! 出てって!」
「うん。ゆっくり入って」
「そうします!」
私は言い切り、脱衣所から成輔を追い出した。
ああ、まだドキドキする。こんな格好で抱きしめられるとは思わなかった。
本当に自意識過剰なので言いたくなかったけれど、今谷には婚約者がいると伝えよう。彼がいるから、ふたりで出かけるのは遠慮するって。
モテる女気どりに見えてしまわないかな……。
「葵、好き。このまま抱いてしまいたい」
「だめだー! はなれろー!」
ぽかぽか背中をたたくとようやく解放してくれた。おそらく鎖骨のあたりまで真っ赤になっているだろう私を、成輔は熱っぽく見下ろす。
「嫉妬深いよね、俺」
「いや、……考えてみたら、私に悪い虫がつかないようにって高校まで迎えに来てた成輔だもんね。嫉妬深いの、知ってたわ」
そういう深い愛情がポーズじゃなくて本心だと知ってから、私はまあまあ嫌じゃなくなってきているんだけれど。
それは、今は言わない。
「それじゃ、私、お風呂入るからね! 出てって!」
「うん。ゆっくり入って」
「そうします!」
私は言い切り、脱衣所から成輔を追い出した。
ああ、まだドキドキする。こんな格好で抱きしめられるとは思わなかった。
本当に自意識過剰なので言いたくなかったけれど、今谷には婚約者がいると伝えよう。彼がいるから、ふたりで出かけるのは遠慮するって。
モテる女気どりに見えてしまわないかな……。