熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
「おー、よしよし。どうした、どうした」
「ごめん、葵」
「具体性のない謝罪はやめましょう」
「迎えに行ってごめん。嫉妬深くてごめん。余裕がなくてごめん」
素直にずらずらと言われてしまう。怒ってもしょうがない気がしてきた。
私は成輔から少し身体を離し、その両頬を手で包んだ。恋人同士というより愛犬の頬をぶにゅってするみたいなイメージ。犬を飼ったことがないから、本当にイメージだけど。
「もしかして、成輔って結構こじらせてる?」
「たぶん。葵のことになると気持ちのコントロールができない」
でも、キスやそれ以上は我慢してくれているじゃない。そう言おうとしてやめた。
「不安にさせてるのって私だね」
「いいんだ。きみは俺を好きになる努力をしてくれてるんだから」
成輔が長く私を好きでいてくれているのは理解しているし、私だって応えたいとは思っている。一方的に居心地のいい関係を提示してまで私をつなぎとめようとして、たまに苦しくてその気持ちが漏れ出してしまうのもわかる。そんなところを可愛いとも思う。
そう、不思議だけど、私は成輔を可愛いとは思うのだ。
今、この瞬間も。いとおしいような大事なような……。
「成輔」
私は意を決して彼を見つめた。
「キス、してみようか」
「ごめん、葵」
「具体性のない謝罪はやめましょう」
「迎えに行ってごめん。嫉妬深くてごめん。余裕がなくてごめん」
素直にずらずらと言われてしまう。怒ってもしょうがない気がしてきた。
私は成輔から少し身体を離し、その両頬を手で包んだ。恋人同士というより愛犬の頬をぶにゅってするみたいなイメージ。犬を飼ったことがないから、本当にイメージだけど。
「もしかして、成輔って結構こじらせてる?」
「たぶん。葵のことになると気持ちのコントロールができない」
でも、キスやそれ以上は我慢してくれているじゃない。そう言おうとしてやめた。
「不安にさせてるのって私だね」
「いいんだ。きみは俺を好きになる努力をしてくれてるんだから」
成輔が長く私を好きでいてくれているのは理解しているし、私だって応えたいとは思っている。一方的に居心地のいい関係を提示してまで私をつなぎとめようとして、たまに苦しくてその気持ちが漏れ出してしまうのもわかる。そんなところを可愛いとも思う。
そう、不思議だけど、私は成輔を可愛いとは思うのだ。
今、この瞬間も。いとおしいような大事なような……。
「成輔」
私は意を決して彼を見つめた。
「キス、してみようか」