熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
「せ、いすけ……」
名前を呼んでもすぐにキスに吸い込まれてしまった。何度も何度も角度を変えて重なる唇に、私はなすすべもなく翻弄された。
時間にして十分くらいだっただろうか。
もっと長かったかもしれないし、短かったかもしれない。私に覆いかぶさった状態で、成輔は荒い息を吐きながら私を解放した。精一杯理性をはたらかせてキスを中断したといった感じだった。
「ばか……初心者にここまでする?」
「我慢できなかった。ごめんね」
そう言って、私の目尻の涙を舐めとるのだから、なお心臓に悪い。押しのけるとようやく成輔は退いた。
起き上がり、ソファの上で成輔の顔が見られない。成輔も落ち着こうとしているようだった。
「ありがとう、葵。またきみがしてもいいと思ったら言って」
「……当分、いい」
「気持ちよくなかった?」
気持ちよくないわけない。びっくりしたけれどキスは気持ちがいい。合わさっているのは唇だけなのに全身が震えてしまうくらい気持ちがよかった。こんな感覚は知らない。
しかし、素直にそうも答えられないので私はむっつりとつぶやく。
「そういうんじゃない」
名前を呼んでもすぐにキスに吸い込まれてしまった。何度も何度も角度を変えて重なる唇に、私はなすすべもなく翻弄された。
時間にして十分くらいだっただろうか。
もっと長かったかもしれないし、短かったかもしれない。私に覆いかぶさった状態で、成輔は荒い息を吐きながら私を解放した。精一杯理性をはたらかせてキスを中断したといった感じだった。
「ばか……初心者にここまでする?」
「我慢できなかった。ごめんね」
そう言って、私の目尻の涙を舐めとるのだから、なお心臓に悪い。押しのけるとようやく成輔は退いた。
起き上がり、ソファの上で成輔の顔が見られない。成輔も落ち着こうとしているようだった。
「ありがとう、葵。またきみがしてもいいと思ったら言って」
「……当分、いい」
「気持ちよくなかった?」
気持ちよくないわけない。びっくりしたけれどキスは気持ちがいい。合わさっているのは唇だけなのに全身が震えてしまうくらい気持ちがよかった。こんな感覚は知らない。
しかし、素直にそうも答えられないので私はむっつりとつぶやく。
「そういうんじゃない」