熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
「私の知り合いのプロデューサーを紹介するよ。テレビでドキュメンタリーやってもらうのはどう? 百合ちゃん、よければそのへんを打ち合わせしない?」
「大山田専務……」
私は百合の細い身体の中で怒りがメラメラ燃えているのを感じた。私や院田流を馬鹿にされて、百合が怒らないわけがない。普段穏やかな分、私とは違う激しさがある。
「百合、私が話すから」
百合を背に庇うようにすると、その時真横から大きな声が聞こえてきた。
「あれ? 大山田専務じゃないですかあ」
見れば、笑顔でこちらにやってくるのは成輔だ。
「おや、風尾グループの若社長じゃないですか!」
「いやだなあ。私はまだ、風尾グループ本部には籍を置いてませんよ。今はあれこれ会社経営に手出しさせてもらってます」
「何をおっしゃる。お父様の右腕は成輔さん、あなたでしょう」
あっはっはと明るく笑い合うふたり。すると成輔が続けて言う。
「大山田専務、今日は光由党の荏原先生を会にお越しになられたんでしょう」
「ああ、成輔さんもですか?」
「そうなんです」
確かに今日の成輔の出かけ先は議員の資金集めパーティーだとは言っていたけど、まさか行き先が被るとは。
「大山田専務……」
私は百合の細い身体の中で怒りがメラメラ燃えているのを感じた。私や院田流を馬鹿にされて、百合が怒らないわけがない。普段穏やかな分、私とは違う激しさがある。
「百合、私が話すから」
百合を背に庇うようにすると、その時真横から大きな声が聞こえてきた。
「あれ? 大山田専務じゃないですかあ」
見れば、笑顔でこちらにやってくるのは成輔だ。
「おや、風尾グループの若社長じゃないですか!」
「いやだなあ。私はまだ、風尾グループ本部には籍を置いてませんよ。今はあれこれ会社経営に手出しさせてもらってます」
「何をおっしゃる。お父様の右腕は成輔さん、あなたでしょう」
あっはっはと明るく笑い合うふたり。すると成輔が続けて言う。
「大山田専務、今日は光由党の荏原先生を会にお越しになられたんでしょう」
「ああ、成輔さんもですか?」
「そうなんです」
確かに今日の成輔の出かけ先は議員の資金集めパーティーだとは言っていたけど、まさか行き先が被るとは。