熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
成輔がパーティーから帰宅したのは夕方だった。読書をしたりぼんやりテレビを眺めて過ごしていた私だったが、夕食だけは用意しておいた。
「今日は炊き込みご飯?」
「うん、実家で具材を煮たのもらったから、分量通りのごはんと炊き込んだ。らくちん」
「葵のご実家の味だね。あ、魚も焼いてくれたんだ」
「ぶりの照り焼きが食べたかったんだ」
すると、私の目の前に成輔がどさっとパンフレットを置いた。
「なにこれ」
「静生荘のウエディングプラン」
今日の老舗ホテルはウエディングでも有名だけれど……。おそらく結婚式の会場を成輔は検討しているのだろう。
「てっきりオリエンタルローズパレスホテルかと思ってた。風尾グループは繋がりが深いじゃない」
「こういうのは新郎新婦の意見が一番大事だろ? それとも、葵は海外ウエディングがいい? それでも俺はいいよ」
入籍も結婚式もまだまだずっと先だと思っているのに。私は少し笑って、ソファから成輔に腕を伸ばした。なになにと腰をかがめてくる成輔の頭を撫でる。
「ど、どうしたの? 葵」
「いや、可愛いなと思って。浮かれてる成輔」
「え、俺って可愛いの? どのくらい?」
「答えづらい返しをされた。ごめん、そこまで可愛くはない」
「ええ、調子に乗っちゃったな、俺」
「今日は炊き込みご飯?」
「うん、実家で具材を煮たのもらったから、分量通りのごはんと炊き込んだ。らくちん」
「葵のご実家の味だね。あ、魚も焼いてくれたんだ」
「ぶりの照り焼きが食べたかったんだ」
すると、私の目の前に成輔がどさっとパンフレットを置いた。
「なにこれ」
「静生荘のウエディングプラン」
今日の老舗ホテルはウエディングでも有名だけれど……。おそらく結婚式の会場を成輔は検討しているのだろう。
「てっきりオリエンタルローズパレスホテルかと思ってた。風尾グループは繋がりが深いじゃない」
「こういうのは新郎新婦の意見が一番大事だろ? それとも、葵は海外ウエディングがいい? それでも俺はいいよ」
入籍も結婚式もまだまだずっと先だと思っているのに。私は少し笑って、ソファから成輔に腕を伸ばした。なになにと腰をかがめてくる成輔の頭を撫でる。
「ど、どうしたの? 葵」
「いや、可愛いなと思って。浮かれてる成輔」
「え、俺って可愛いの? どのくらい?」
「答えづらい返しをされた。ごめん、そこまで可愛くはない」
「ええ、調子に乗っちゃったな、俺」