千秋くん、優しくしないでください!!

ま、でもだからって起こさないという選択肢はない。
「起きろー!!!!」
体をゆすって、耳元で叫んでみたけど、起きる気配はなし。
なんか、いつもよりしぶといな。
流石に布団めくったら、起きるでしょ。
ガバッ
楓がくるまっていた布団を勢いよく引きはがす。
「んんん…」
ちょっと唸ったけど、まだまぶたは閉じたまま。
え、これで起きないの?
嘘でしょ。睡魔に取りつかれてんの?この人。
……よし。
長く考えた末、ある作戦を導き出す。
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