千秋くん、優しくしないでください！！

大人気の千秋くん

ため息をついて、自分の席に近づく。

女子達の熱い視線を一身に受けているのは……
私の隣の席の男の子、千秋緋色（ちあきひいろ）くんだ。

「ねぇねぇ千秋くんっ、今日遊びに行かない？」
「あっ、ずるい！！あたしも行きたいー」
「それなら、あたしだって！！」
「あー、ごめん。今日は用事あって行けないや」
「断り方が素敵！！」
「マジでカッコイイ！！」

なんて会話が繰り広げられているが、私はそれを無視して、自分の席に座っている女子に声をかける。