千秋くん、優しくしないでください!!
推しのことや大好きな小説のことを考えていると、半開きだった目は一気に覚めていた。
「うーん」
ベランダで軽く体を伸ばす。
そして、その場でいちに、さんし、と体操をする。
寝て、体がこり固まってるから体はほぐしとかないと。
いつもと同じように顔を洗って、ご飯を食べて学校に行く支度をする。
ちなみに朝ご飯は、お母さんお手製のコーンスープと栄養満点のサンドイッチ。
さすが、お母さんだ。
お母さんに感謝をしながら、制服を着て鏡の前でリボンを結ぶ。メガネをかけたら完成だ。
相変わらずの地味さ…
鏡に映る自分を見てもう恒例になってきているこの姿に、呆れを通り越して笑えてくる。