女3人寄れば「ぼうこう炎」の話で盛り上がる!

思いもよらぬ画像診断

「はい、これで終わりです。
濡れているので、テッシュで拭いてくださいね。
水が入っているので、着替えたらすぐにトイレに行ってください。
それから待合室で待っていてください。画像説明があります」

看護師さんが、お腹の仕切りカーテンを開けて、すぐに次の行動の指示をする。

「ありがとうございました」

私はすぐに身支度をして、トイレに向かった。
最初に尿検査をしたので、全部出し切ったはずだったのだが、チョロチョロ出た。

はぁー、やれやれ、お疲れさまでございました。

待合室の椅子に座って、帰りはご褒美に、デパ地下で高級ケーキを買って帰ろうと決心した。

「どうぞ、診察室にお入りください」
私の順番が来た。

先生は液晶モニターを私に見えるように、角度を変えて、画像をどんどんスクロールして出していく。
大腸カメラの時と同じだ。

「炎症は起きていないです。
ぼうこう内部も特に何かある、というわけではないですね・・」

「そうですか」
ああ、よかったと胸をなでおろすと

「でも、ここを見てください」
先生が画像を止めた。

「ほら、血管がすごく走っているでしょう。
これは、ぼうこうの老化現象に多いものです」

ろうか・・現象?
はぁ・・
そんなところで・・老化現象があんのかぁ??
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