恐怖の開幕〜戦慄の肝試し〜
―歩くこと5分

「げっ、警察いるじゃねぇか!」

喧嘩好きのユウトが言った。

「うぅん、どぉしよぉかなぁ…ってキャァァァ!!!!虫!!!!」

っ、まずい!

「…!誰かいるのか!?」

「…!ここに洞窟がある!モエリ、ミユちゃん、ユウト、リョウ!来て!」

カイトが大きい洞窟を発見した。

「逃げるぞ!」
「…?いない…?」

どうやら警察をうまく巻いたようだ。

「みんなぁ、私のせいでぇ、ごめんねぇ。」

モエリは反省しているようだ。

にしてもこの洞窟、やたら奥に広いなあ。

それになぜか明るいし。

そうやって洞窟を見渡していたら、絶望に突き落とすのには十分なものを視界に捉えてしまった。

「!?―ぇ……」
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