恐怖の開幕〜戦慄の肝試し〜

9.なん…で…?

そこには血まみれの人差し指と、血文字があった。

指は幼い子の指で、血文字には

『こわい けんさん たすけて きょうか』

と書いてあった。

「…キョウカ…?」

私の…幼馴染…?キョウカ…?

「キョウカ…?キョウカ…!なんで…!!」

気づけばみんなが私の周りに集まっていた。

「キョウカってミユの知り合い…?」

こくり

そううなずくことしかできなかった。

「キョウカ…キョウカ…!なんで…!!!!キョウカァァァ!!!!!」

洞窟の中に声が響いた。

「う、うぅ…キョウカぁ…」

今すぐにでも叫びたかった。今すぐにでも帰りたかった。

「ミユ。」

リョウに呼ばれた。

「キョウカさんがこうなってしまったのは辛いだろうけど、その犯人を見つけるのがここに来た理由だろ?犯人を見つけて、キョウカさんの無念を晴らそうよ。」

その通りだった。
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