恐怖の開幕〜戦慄の肝試し〜

12.無機質な音

ピッ、ピッ、ピッ、ピ――

そう考えていたら、無機質な音が病室に響き渡った。

…え?何?どういうこと…?ケンさん?ケンさん!?

「リョ、ウ、ありがと、う―」
「け、ケン兄!!」

この様子だとケンさんは死んでしまったようだ…。

私達はケンさんに合掌をして、静かに病室を出ていった。

戻った後、モエリにケンさんが言っていたことを包み隠さず話した。

何故かモエリは自慢げな顔をしていたがスルーした。

「ケン兄から話も聞けたし、もう一回、肝試し行ってみるか。」

なんでそうなるの!?まぁ信じてはいるけれど、ケンさんの話の真偽がわかるし、また五人で行ってみよう。
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