私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編




車で帰っている途中、電話が鳴った



「もしもし?」

「山中先生!
 201号室の吉沢玲華さんの容体が急変しました!」

「っ!
 すぐに戻ります」

急いで今来た道を戻った


病院を出て…………わずか15分のことだった
































「吉沢さんは!?」

病院に着き、急いで処置室へ向かった


処置室では…………玲華さんの周りを静かに取り囲む医師や看護師達の姿があった

「そんな……………」

「山中先生……………助けようと頑張ったのですが……………」

「………っ…………嘘……だ…………こんなの……………」

「山中……………彼女は……凄く頑張った………
 彼女の最期の言葉は…………山中先生………ありがとう………
 お前に向けた言葉だったぞ…………」

「…………………」

「…………ちゃんとお別れしなさい
 どんなに時間がかかってもいいから………立ち直れ
 俺達には………待ってる患者さんが他にもいる
 ……………俺は外で待ってるから
 気が済むまでここにいていいから………最後の時間、大切にしろよ」

そして僕の先輩の医師に続いてその場にいた人達はぞろぞろと処置室を後にした






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