私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「玲華……さん…………ごめん……なさい…………」

僕の目からは涙が出てきた

「れい……か………さん………良く………頑張り……ましたね………
 ほん………とに……ごめんなさい…………君との………約束………叶えられなくて…………最期に…………側に……いて……あげられなくて…………」

そして僕は泣き崩れた





玲華さんの手を握りながら











少し前までは温かかった手が……………冷たかった































しばらくして処置室をでた

目の前には先輩がいた

「山中………大丈夫か…?」

「……………先輩、ありがとうございました」

「…………吉沢さんと同室の子……さっき来てた
 部屋に戻らせたけど………どうする?
 代わりに行こうか?」

「…………僕が行きます
 彼女も………僕の担当ですから」

「…………話終わったら帰りなさい
 今日は家で休め」

「でも……」

「山中の代わりに俺が入るから
 気にせず休めよ」

「…………すみません……ありがとうございます」


そして先輩と別れ、香音さんの元へ向かった



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