私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「……絶対分かってないよな…?」

「…………それよりさ!
 雄斗はこの6年何してたの?」

「それよりって………まぁいいか
 俺は……奏斗達にたくさん支えてもらってたかな……
 香音がいなくなって落ち込んでる時も………この腕になった時も
 教師を続けてこられたのは奏斗達がいたからだと思う」

「………聞いていいか分からないけど……」

「何でも聞いていいよ
 何でも答えるから」

「………雄斗の……腕………文香を庇ったって言ってたよね…?」

「そうだよ」

「……もう少し……詳しく聞いてもいい…?」

「いいよ、話すよ
 あの時な………文香ちゃんと奏斗の誕プレ買いに行ってたんだ」

「……………………」

「無事に買いたいものは買えて………少し別行動したんだ
 文香ちゃんも一人で買いたい物があったみたいで……俺も自分の買い物してて
 時間決めて車に集合することにしたんだ」

「それで……?」

「あの日………ショッピングモールの駐車場、満車でさ………近くのコインパーキングに止めたんだ
 それが悪かったんだよな…………
 そこのコインパーキングの目の前の横断歩道、信号なかったんだ」

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