私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「ちなみにそこは?」
「……………お前どうした?
急にこんなこと聞いて…………やっぱり受け入れられない…?」
「別にそう言うんじゃなくて………」
「じゃあ何?
辛くなった?
もう嫌になった…?
何かあるなら俺に……」
「和田!
そう言うんじゃない
ただ………治るかもしれないって言われたから気になっただけ」
「………誰に?」
「水無瀬総合病院の山中先生っていう先生」
「山中先生!?
お前、どこで知り合ったんだよ!」
「和田知ってるのか?」
「当たり前だ!
あんなに凄い先生……
脳外科のプロにして麻痺についての論文をたくさん書かれていて海外でも有名な先生だ
難しいオペも何件も成功させてる」
「…………そんなに凄い先生だったんだ………」
「そうだよ!
どうして知り合ったんだよ?
水無瀬総合病院だって本当に重症な人しか受け入れないし………親父さんよりも上の日本一だぞ!?」
「まじか………」
「…………何も知らないみたいだな」
「アハハ…………知り合いが紹介してくれてさ
山中先生に診てもらえることになったんだよ」