私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「どうして…?」
「………香音の青春、奪ったの俺ですから
俺と出会わなければ………普通の恋が………苦しませなくて済んだのかもしれない
俺と出会って香音の運命を狂わせたのかと思うと………」
「…………下山さんと香音はいつから……?」
「……………香音が中1の時、俺が担任したんです」
「っ!」
「生徒に手を出した………最低な教師ですよ」
「……………だから佐藤のことも……」
「そうです
まぁ…1年の時しか知りませんが」
「そうだったんですね………意外です……」
「アハハ………香音も真面目ですから
教師と付き合うようには見えませんよね」
「それもそうですが…………下山さんこそ……そういうことはしないような………」
「俺もそう思ってたんですけどね…………香音に出会って……香音しか見れなくなっちゃいましたね」
「………その気持ち分かります
僕も……どんな関係で出会っても香音を好きになる気持ちは止めれるとは思えないので」
「…………俺のこと軽蔑しないんですね」
「しませんよ
香音にとってあなたがどれだけ大切な存在だったのかは見てれば分かりますから
どんな形であれ、香音を支えていたのは下山さんですから」