私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「だから元気なんです!」
「…………そんな顔色で言われても困ります
お化粧で誤魔化してるつもりなんでしょうが………僕は騙されませんよ」
「……………ひどいですね、山中先生」
「褒め言葉として受け取ります」
「……………化粧濃くしてるのは認めます
でも…………本当に元気ですから」
「そうですか…………よし、聴診もしちゃいますね」
そして聴診器が当てられた
あー…………どうして山中先生は分かっちゃうのかなー………
雄斗には気づかれてないといいけど………
そんなことを考えながらボーッとしていると山中先生が口を開いた
「君…………今、息苦しいとかありますか…?」
「……別にないと思いますけど」
「…………では、急に咳が止まらなくなるとか………」
「……………ないです」
さっきのことや今までのことも少し気になったがとりあえず何も言わなかった
「おかしいな…………………間違えるはずないんだけどな………こんなにはっきりしてるのにな………」
山中先生は何か言いながらパソコンを入力していった