私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
朝
「………………っ」
もう………朝か…………
と言っても特にやることないしな…………
そしてスマホを眺めてた
しばらくして
コンコン
ガラっ
「香音ちゃん、おはよう!」
「失礼しますー」
山崎さんとあと一人、知らない人が来た
「……………………」
「どーしたー?
体調悪いー?」
「………その人………誰……?」
「あー!
紹介するね!
医者の北条先生
山中先生がいない時にちょっと香音ちゃんのこと診る先生だよ」
「初めまして!
北条です!
よろしくね!!」
「………………………」
この北条先生…………山崎さんと同じようなタイプだ………
朝から凄い元気…………
「おぉ〜、先輩から聞いてた通りだ〜
あ、俺山中先生の後輩
自分で言うのもあれだけど山中先生の忠犬です!
だから山中先生に言われたことはしっかり守るからね」
「……………………山中先生は…?」
「先輩は今日は午後から来るよ
だからそれまでの間は俺に診させてもらえるかな?」
「………………………」
「…………ごめんね、男性が苦手なの聞いてる
先輩、男としか連まないから………こういう時大変なんだよね」
「………………先生………モテるから………」
「そうそう、先輩めちゃくちゃモテるの!
だから面倒くさいとか言って全く話さない
本当、少しくらい話してれば困らなかったのに」
「…………………………」
「………一応、極力触れないようにとは言われてるから
だから極力触れない
明らかに顔色悪い時とか数値に異常があった時…………発作の時とかは触れさせてもらう
そこだけは………許してもらえると嬉しいかな」
「……………分かりました」
「ありがとう
そう言う訳だから熱測ったり脈拍測ったりは山崎君に頼むから
あ、一応回診っていう体を保つために俺もここにいなきゃだから………いさせてね…?」