私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「香音ちゃん……ごめんね…
 来るの遅くなって………怖かったよね」

「ハァハァハァ……」

「……俺いたらやだ…?
 心配だから………山中先生が来るまではいたいかな」

「ハァハァハァハァハァ……やだ……ハァハァハァハァ………」

「……分かった
 山中先生に連絡するね
 何かあったらいつでも呼んでね」

そして北条先生も出て行った

やだよ………もう………こんなところいたくないよ…………

どうして………なんでよ……………




そしてベッドから起き上がった


……あまり………足に力が入らない…………

でも………行かなきゃ………


幸いここは病院の出入り口に近い

早くしないと………誰かにバレないように………

















病院の中はとても混んでいた

そのおかげで誰にもバレずに病院を出ることができた











外は少し肌寒かった

しかも服を着替えてこなかったから少し浮いている

それにお金もスマホも持ってきてない……


それでも…………雄斗に会いたかった…


雄斗の家ならここから歩けないわけでもない


だから雄斗の家に向かうことにした


雄斗の家なら………隠してある鍵の場所を知ってる

もしもの時のためにポストの裏に鍵を隠してある

それを使えば…………中に入れるはず…………

< 320 / 536 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop