私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
家
どうせ………私が抜け出したこと…………雄斗にも連絡しそうだし…………
雄斗………怒るかな…………呆れちゃうかな…………
でも………もういいや………
どうでもいい……………
フラフラしながらもどうにか雄斗の家に向かった
ちゃんと鍵も教えてもらったところにあった
その鍵を使って雄斗の家の中に入った
ん…………雄斗の匂い………
落ち着く………
落ち着いてくると今度は自分の体が気持ち悪く感じて来た
服の上からだったけど…………嫌だった……
あいつと重なって……見えてくる………
そして掻きむしった
何も気にせずに
さっき触られたところを
血がでても
気にしない
血を見ると
安心した
だから
もっと見たくなった
そして近くにあったカッターに手を伸ばそうとした時
っ………あれは…………
私の目に入ったのはいるかのぬいぐるみだった
前に水族館で雄斗がくれたのと同じやつ………
雄斗………覚えててくれたんだ…………
雄斗…………ゆうと…………会いたいよ…………
助けて…………ここから………
そして涙が溢れて来た
雄斗…ごめんね
こんな私で…………
そこで私の意識は飛んだ