私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「分かりました」
「では………何かあればいつでも連絡してください
香音さんのこと…頼みますね」
そして電話を切った
「下山先生?」
電話する前に香音を関口先生に任せ、少し離れて電話をしていた
何かあったのか…?
急いで戻った
「下山先生………岩本が…………」
「……ハァハァハァ………ゆぅ……と………ハァ……ハァハァ……」
香音を見ると額にうっすら汗を浮かべ呼吸が少し荒くなっていた
夢でも………うなされてるのか………
「香音………俺はここにいるよ……
大丈夫だから………」
そっと手を握った
しばらくそうしていると香音も落ち着いたけど…………
まだ目覚めない
そろそろ学校に戻らないと…………次の授業に間に合わなくなる
どうしようかな………
「…………関口先生だったら………仕事と彼氏…………どっち取りますか………?」
「ん?
あー………もうそんな時間か…………」
「……………選べません…
仕事に戻るつもりだったけど…………こんな香音見ちゃったら…………置いてけない………」
「…………………下山先生は……仕事に戻ってください」
「…………じゃあ香音は……」
「………私が見てますよ
下山先生さえ良ければ」