私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「そうなんだけどさ………前の担当医が………たまに絡みに来るんだって
香音は苦手なのに………その人に会うと過呼吸起こしちゃうみたいで
多分何か言われてるんだと思うんだけど……………
それで今日も、その医者に絡まれたみたいで…………しかもお腹と脚の辺り触られて……………香音の限界を超えちゃったんだろうな
それで抜け出したみたい」
「そんなことが…………」
「それでさ………明日には戻らないといけないんだ
だから嫌でも連れてくって言ったら………この様だよ
過呼吸起こして喘息まで引き起こして………本当、何やってるんだろうな……」
「それは仕方ない
雄斗は悪くない、彼女さんもな
誰も悪くはないけど………雄斗はちゃんと話した方がいい
彼女さんがそこまで嫌がるんだ
無理やり連れて行くことはするな
無理やり連れて行っても体の負担が大きい」
「………反省してます」
「………雄斗の気持ちも分かるからさ
ただ彼女の病気を治したいだけなんだろ?
苦しんで欲しくないから」
「そうなんだよ!!
だから連れてこうとしちゃって………」