私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「………雄斗も間違ってる訳ではないから
 そんな気にするなよ
 ただ………これからどうするかはちゃんと話しなさい
 会う度に過呼吸起こすのは辛いぞ」

「………だよな
 転院とかって出来るのか?」

「彼女の担当医が紹介状書いてくれればな
 転院するならうちで受け入れてもいい」

「いいのか?」

「雄斗が大切に思ってる人だからな
 変な病院に行って欲しくない」

「………ありがとな
 お願いすることになったら頼む」

「あぁ」

「………そう言えば、親父も香音に会ってくか?
 会ったことないだろ」

「…………今日はいいよ
 負担はかけたくないから
 また今度会わせてくれ、楽しみにしてるから」

「分かった
 じゃあそろそろ戻るわ
 今日は本当にありがとう」

「おう
 また何かあればいつでも連絡しろよ」

「………ありがとう、親父」

そして院長室を出た












階段を降りて、一階に着くとすぐに香音が休んでいる処置室がある



急いで向かった

















コンコン

ガラッ

「失礼します」

「あっ…………お戻りになられましたか…………」

そこには困った顔をした看護師さんとお医者さんがいた
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