私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「………しんどい……」
「そうだよな………しんどいよな
でもちゃんと言えて偉いよ」
「うん………」
「しばらくこのままでいよっか
寝れそうだったらそのまま寝てもいいから」
「……………雄斗だけは……置いてかないでね………」
「……大丈夫
こんな子一人に出来ないから」
「……………………」
「…………心の痛みとか…苦しみ
お前には凄いあると思う
そういう経験をしてきたからこそ………生徒の心に寄り添える教師になれると思うよ
お前は絶対良い教師になる」
「…………ありがとう」
そして、しばらくすると香音は眠っていた
それを見届け、俺も瞼を閉じた