私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

〜香音目線〜










「………………っ」

ん………もう朝だ…………眩しい…………

「あれ、起きた?
 おはよう」

「………おはよ……………」

「本当に朝弱いね〜
 めっちゃ眠そう」

「……ん…………おやすみ……………」

雄斗に抱きついて顔を埋めた

「ほらー、夜寝れなくなっちゃうよー?
 頑張って起きて!」

「…………………」

「香音ー!
 起きてくださいー、朝ですよー!」

「……………何か匂う……………気持ち悪い……………」

「あー………ご飯の匂い?
 それか俺昨日シャワー浴びてないから臭いかも」

「…………ご飯………気持ち悪い…………
 雄斗の匂いは好き…………」

「そっか
 ご飯下げてくるか?
 一応、起きたら食べてって感じだったけど」

「…………無理
 気持ち悪い………」

「了解ー
 じゃ、置いてくるわ
 あ、くれぐれも寝るなよ!!」

そう言って雄斗は片付けに行ってくれた


でも………本当に気持ち悪い…………


ご飯が残ってなくても匂いが残ってる…………

そして布団の中にもぐった





「あ、また布団に戻った
 ほらー、出ておいでー」

「……………気持ち悪い………」

「………まだ匂い?
 それとも体調悪い?」

「………匂い……」

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