私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「ハハっ、下山先生らしいですね
まぁそういう感じが俺は好きですけど
担任の先生も悪いわけではないんですけどね…………ちょっとグイグイ来る感じが苦手です」
「あー、人によるよな
え、てかごめん
俺余計なことしたかも
担任にお前のこと少し気にかけて欲しいって言っちゃったわ」
「あー………そういうことだったんですね
急に呼び出されて色々聞かれたので
普段結構話す訳でもないし、クラス全員と話してる訳でもなかったから、どうしたのかと思いました」
「本当にすまん!
苦手だったとは思わなかったわ………」
「良いですよ、気にしなくて
……………下山先生ってよく気づきますよね
下山先生に救われたって人この学年だけでもたくさんいますよ」
「んー、別に俺は何もしてないけどなー
まぁただ………後悔したくないってだけかな………」
「後悔………ですか?」
「あぁ………もうこの歳になるとたくさん後悔することあるよ」
「下山先生、まだ若いじゃないですか」
「お前らから見たらもうおじさんだろ
もうすぐ40なるしな」
「見えないですね
今でもまだモテますよね?」
「そんなことないよ
というか俺はモテたくない」