私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「…………学校とは関係ないですよ」
「それでもいい
話くらいなら聞けるじゃん」
「…………………もう何もしたくない………」
「勉強か?」
「勉強もだけど………やる気が出ない………
頑張れる気もしない………
でもさ………それを表に出すわけにもいかないじゃん…………みんな頑張ってるから………」
「んー……そうなった心当たりはあるのか?
やる気出ないなら一旦離れてみるのもありだと思うけど、時期的にあまりオススメは出来ない
心当たりあるならそれを解決とか改善した方が良いかな………」
「…………俺じゃ、どうにも出来ない」
「……………詳しく聞いても?」
「………俺、幼馴染がいるんだ
生まれた時から一緒で………家も近所で
本当なら…………一緒にここにも通ってたはずだった」
「……………………」
「小5の時に………幼馴染が急に倒れて…………病気でさ………今もずっと入退院を繰り返してて…………
でも………少し前から意識がなくて…………親からも覚悟しろって言われて……………」
「…………重い病気なのか……?」
「…………治療法がないって…………現代の医学では無理だろうって…………」