私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「………別にいいもん」

「良くないだろー?
 もっと自分を大切にしなさい」

「………雄斗も全然変わってないね」

「…どこが?」

「優しい……優しすぎるよ
 どうしてこんなに優しいのかなー」

「お前が褒めすぎなだけ
 それを言ったら香音だって優しすぎる」

「……雄斗大好き」

そして軽く唇にキスをした

「……お前………積極的になったな」

「………雄斗のこと好きなんだもん
 ずっと忘れられなかったし、我慢してたんだもん…………
 雄斗に触れたかったの…………」

「…………香音、家来い
 強制だからな」

「えっ…………」

「家帰ったらたくさん可愛がってやるから
 容赦しねぇぞ」

「…………いいよ」

「……このっ……………早く帰るぞ
 ………もう我慢しなくていいんだもんな?
 高校卒業したもんな?」

「…………ほどほどに………」

「えー、どうしようかなー?」

「雄斗ー、女の子いじめちゃダメだよー」

「いじめるんじゃない
 可愛がるの
 たくさんな!!」

< 41 / 536 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop