私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編



それから数日後の日曜日


香音から遅くなるって連絡来たけど……



それにしても遅くない?


もう10時過ぎるじゃん……



それに今日話さないといけないんだよな

明日から俺がしばらく家にいないこと


はぁ…………早く帰って来ないかな……



どうしても気になって玄関とリビングを行ったり来たりを繰り返した



そしてついに玄関の窓からこっちに向かって歩いてくる香音の姿が見えた


でも………男と一緒に

しかも腕まで組んで……………


アイツ誰だよ………


こんな時間まで香音と一緒にいて……


そして俺はリビングに戻った



少しすると玄関が開いた


「ただいまー」


やっと帰ってきた……

そしてリビングに香音の姿が現れた

「雄斗、ただいま」

「………………遅い
 何時だと思ってる」

「ごめん……一応遅くなるとは送ったけど………」

「それにしてもだ
 遅すぎ
 あと、酒の匂い
 まさか飲んでないよな?」

「飲んでない!
 みんなは飲んでたけど………」

「酒飲んだ男と帰ってきたのかよ………」

「っ………何で知ってるの………」

「窓から見えた」

「……………………」

「腕組みながら帰ってくるとか何?
 仲良いにも程があるだろ」

「……………別にそれくらいいいじゃん」

「良くない」

「なんでよ………
 それに遅くてもいいじゃん
 まだ11時だし………私雄斗が思ってる程もう子供じゃないよ
 もう大人だよ」

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