私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「お前はまだ子供だ
 せめて自分の身を守れるようになってから言え」

「…………私にだって自分の身くらい守れるよ
 雄斗は私を子供扱いしすぎ
 確かに昔は何も出来なかったかもしれない
 でも今は……たくさん出来ること増えたんだよ」

「お前は何も分かってない」

そして香音の手首を掴んで押し倒した

「こんな状況でも……自分の身を守れるのかよ」

「………雄斗には私を抱くことは出来ない
 だから私は何もしない」

「お前なぁ……」

「雄斗さ………最近重いよ
 私、こんなに干渉されたくない
 束縛しないで」

「束縛してるつもりはない」

「してるの!
 友達と遊ぶ自由……奪わないでよ………
 久しぶりだったんだよ………みんなで集まったの
 私が……退院する日に合わせてくれてたの………
 さっきの彼だって………夜遅いから送ってくれたの……
 私が夜見えにくいの知ってるから…腕組んだのも私から
 何も見えないから掴まらせてもらったの
 それで………彼を責めないでよ………」

「………………………」

「ごめん……もう寝るね
 これ以上話しても………良い結果にはならなそうだから」

そう言って颯爽と部屋に入って行った
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