私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
学校に着くと校長先生に挨拶してから職員室に入った
「下山先生!?」
「あ、関口先生
お疲れ様です」
「お疲れ様です………じゃなくて!
もう大丈夫なんですか?
昨日退院されたばかりとか……」
「あはは……体調は大丈夫です
どうしてもアイツらのこと気になっちゃって………職業病ですね」
「まぁ、気持ちは分からなくもないですが…………無理してはいけませんからね?」
「ご心配ありがとうございます
顔見たら帰ります」
「その方が良いです!
復帰までにゆっくり休んでください!」
「はい
では……ちょっと見に行ってきますね」
そして関口先生と別れ、俺のクラスへ向かった
俺がいない間は代わりに高梨先生が担任として入ってくれた
後で感謝しないとな
そんなことを考えているとあっという間に着いた
アイツら…………真面目にやってるな……
私立なら受験は終わった
後は公立に向けての勉強だ
分からないところはそれぞれ教え合ってるみたい
良い関係築けてるな…………受験期でも思ったよりピリピリしてない
良かった………
「あれ!?
下山先生じゃない!?」
廊下から中の様子を眺めていると生徒に気づかれてしまった
「え、嘘!
本当だ!!」
「下山先生ー!」
やばっ………うるさくなってきちゃった………
丁度中にいたのは高梨先生だった
高梨先生も一瞬驚いていたが、すぐにいつもの落ち着きを取り戻し中に入るように勧められた