私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
病院
病院に着くと受付とか雄斗が全部やってくれた
山中先生の診察室の近くで座って待った
今日……いつもより人多いな……
そんな時に来て……迷惑かけちゃった…
「あ、香音ちゃん発見!
下山さんも、こんにちは」
「後藤先生、こんにちは」
何も答えないでいる私の代わりに雄斗が答えてくれた
「香音ちゃん、山中先生が来るまで俺とお話ししてないー?
ちょっと時間かかるみたいでさ」
「……………山中先生……忙しい……」
「んー……ちょっとだけね
一緒に待たない?」
「…………帰る
今日はいい…………」
「えー、俺は暇だよー?
暇だから話し相手になってよ」
「…………………………」
「山中先生も待ってて欲しいって言ってたよ
香音ちゃんに会いたいって」
「…………………分かった」
「やった!
じゃあ俺の診察室行こうか」
「香音、俺はその辺ぶらぶらしてるわ
帰る頃に連絡して」
「雄斗…………」
「……また後でな
連絡待ってる」
そう言って雄斗は行ってしまった