私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「…………………」
「今すぐ認めてもらおうとは思ってないです
でも………いつか
いつか必ず認めてもらえるように……伝えていきたい
私の思いを………奏斗先生にも知ってもらえるように」
「…………………………」
そして優しい温もりに包まれた
「………香音………おかえり……」
「えっ…………」
「認めるもなにも…………雄斗がいいなら俺はいいんだよ
それに………ちゃんと伝わったぞ
お前の雄斗に対する思い」
「奏斗……先生…………」
「良かったよ…………また会えて
ずっと……心配してたんだぞ」
「……本当に……ごめん……なさい………」
「………俺は怒ってない
謝るなら………アイツに謝ってやれ
そこにいるんだろ……文香」
奏斗先生がそう言うとドアのところから文香が現れた
「エヘヘ……気づかれちゃった………」
「香音、話してこい」
そして奏斗先生の温もりが離れた
「文香………」
「香音………会いたかったよ」
そして文香も抱きしめてくれた
「文香………ごめんね………」
「ううん………いいの……また会えて嬉しい……」