私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「え、やだ!
 かな君やめてよ!」

「ほら、行くぞー」

「やだー!!」

「運んで欲しいなら運んでやるけどー?」

「っ!?」

「顔真っ赤だよー」

「うるさい!
 早く行くよ!」

「はいはい
 んじゃ雄斗、向こうにいるなー」

そして奏斗先生と文香は行ってしまった

「香音……ごめんな………」

「何が?」

「……もう………お前のこと運んでやれない………」

「そんなこといいのに………というか、もう私そんな子供じゃないもん!
 運ばなくていいの!」

「……香音、すぐ倒れそう」

「雄斗ひどい!
 私、丈夫になったもん!
 そんなすぐには倒れないよー」

「………そっか」

「……………いいの、私は
 雄斗にこうして会えただけで………またこうして抱きしめてもらえてるだけで嬉しいから」

「香音…………好きだ……」

そして静かにキスをした





「………香音………さらにきれいになったな………」

「雄斗もさらにかっこよくなってる
 この3週間………めっちゃ嫉妬したんだから」


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