私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「んー……良くはないってことかな?」

「………多分…」

「今日やめとく?
 大丈夫か?」

「……行く」

「ん、無理するなよ
 まだ時間はあるからゆっくりしてろ」

「うん………
 さっきの………何見てたの……?」

「眠気覚めてきた?」

「多分………」

「なら話すか
 清水から連絡あってさ
 記事出来上がったから確認して欲しいって
 今見る?
 後ででもいいけど」

「……見たい」

「そうか
 じゃあ、はい」

そしてスマホを渡した


香音も真剣に見ている




この記事………香音も辛くなるよな…………

昨日の今日で………また思い出すことになって………


「…………悲劇の美少女………か………」

やっぱり………タイトルの部分だよな………

「なんかあれば変更出来るって
 香音の気持ちは大切にするって言ってたから」

「…………………私、美少女?
 少女で良くない?
 あれ、でも今少女でもない?
 んー……」

「………………そこ?」

「ん?
 何が?」

「いや…………普通、そんなこと気にしないだろ………
 もっと中身気にしろよ」

「別に中身は良いと思うよー?
 だって私可愛くないのにさ、美少女って言われても困るんだよね
 雄斗もそう思わない?」

そして香音は笑った

自然な笑顔というよりも…………無理やり作った笑顔

「香音………無理して笑うな………」

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