私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

〜香音目線〜

「…………香音さんだったんだね」

「はい……………下山先生から聞いたんですか?」

「うん、さっき
 驚いたよ」

「下山先生…………私のこと覚えててくれたんですね」

「当たり前だよ
 だって下山先生は………って本人から言うべきだね
 それで本題なんだけど…………」

「はい」

「香音さんには下山先生のクラスに入ってもらいたいと思ってる
 授業は俺だけど………クラスは持ってないからね
 ちょっと前に下山先生に頼んでたんだ
 ただ…………香音さんとは知らなくて………香音さんが嫌だったら変えるよ」

「私は全然大丈夫です
 むしろ下山先生が嫌なのでは……?」

「下山先生は大丈夫だって
 じゃあこのままでいいかな?」

「はい」

「良かった
 それと…………目のことなんだが……」

「…………………」

「言ってもらえれば出来ることはサポートする
 ただ言ってもらわないと俺は分からない
 見え方とかあまり分からないから…………助けてほしい時は言って欲しい
 その目のことを生徒に伝えるかどうかも香音さんに任せる」

「…………………分かりました」

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