私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「……どうして?」

「だって………雄斗いつも女子生徒達に囲まれてたじゃん
 羨ましかったもん…………」

「お前も来れば良かったのに」

「行ける訳ないじゃん………雄斗は私のものでもなかったし……雄斗が誰と話そうが邪魔することはダメだと思うし…………」

「ハハっ……本当優しいな
 まぁ相手は生徒だから
 俺は避けることは出来ない
 でも…好きになることは絶対にないよ
 俺にはお前だけだ」

そして優しく頭を撫でてくれた

「雄斗………」

「そういうお前こそ男子に人気だっただろ」

「全然そんなことないよ
 雄斗の方が男女問わず人気だったじゃん」

「いーや、そんなことあるね
 いつも教室でうるさく騒いでる奴らも昼休みには外にいたもん
 それは香音と遊ぶためだろ?」

「えー、違うと思うよー?」

「香音が鈍感なだけだ
 俺のクラスの男子達も暇さえあれば香音のことずっと見てたし
 他のクラスもそうだったぞ」

「雄斗が気にしすぎなだけだよー」

「俺ヒヤヒヤしてた
 誰かが香音に告白するかもって思うと………耐えられなかった」

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