私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「………私は雄斗しか見てなかったよ」

「……………もう俺は我慢しないからな
 もう………絶対に離さないから」

そして力強く抱きしめてくれた

それは片腕でも充分伝わる…………


雄斗はやっぱり変わってないな………


「そろそろ戻るか
 香音も文香ちゃんと話したいだろ?」

「うん!」





そしてリビングに向かった


「香音〜助けて〜」

リビングでは文香が奏斗先生の腕の中で暴れていた

「文香………相変わらず仲良さそうだね」

「どこが!?
 てか助けてよ!
 かな君がいじめるの!」

「かな君って……フフッ……」

「あっ!
 香音笑ったな!?」

「だって……かな君って………可愛いですね………」

「お前っ!
 俺は反対したんだ!!
 でも文香が聞かなくて……!」

「可愛くていいじゃないですか
 それに……文香からしか呼ばれないんだから……ね?」

「まぁ……うん………そうなんだが………そうなんだけど……………」

「何か問題でも?」

「………………雄斗、香音ってこんな感じだったっけ?」

「性格はあまり変わってないよ
 ただ頭が良くなってるというかなんというか………さすが理系って感じ」
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