私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「お願いだから分かって!?
 俺が過保護なのも、お前には重いって思われるのも、自覚はしてるから
 でも本当に心配」

「…………………………」

「…………どこ行くの?
 俺も一緒に行ったらダメ……?」

「…………玲華のお墓に行きたい
 場所とかもまだ聞いてないから…………正直、全然まだ予定がたってたない
 でも一人で行きたい」

「…………ごめん
 やっぱり一人はダメ
 というか……………俺が怖いんだ
 今度こそ………お前を失いそうで…………俺のところに帰ってきてくれなさそうで…………怖いんだ」

「………………帰ってくるよ」

「信じてるけど………信じられない………
 ごめんな………信じてあげれるほどの自信が………今の俺にはない」

「ちゃんと帰ってくるから
 雄斗のところに…………戻るから
 お願いだから行かせてよ…………」

「その根拠は……?
 俺が納得できるような根拠ある?」

「………GPSでも何でもつけて良いから
 電話もメールもたくさんしていい
 雄斗の気が済むまで、なんでもして良いから………」

「…………そこまでして行きたいのかよ……?
 そんなこと言ったら………お前の自由奪うぞ?
 絶対………お前が引くくらい縛ることになる」
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