私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「……………私のこと好きなら信じてよ」

「好きだし、信じてるけどこれだけは信じられないの
　自分のことまだ傷つけてるし…………」

「…………一生のお願い……」

「なんかそれ、本当に死んじゃいそうだからやだ
　それはやめて」

「じゃあどうすればいいの？
　ただ玲華に会いに行きたいだけ
　自傷なんてそんなすぐに辞めれるものじゃないし……………それは雄斗だって分かってるでしょ？」

「分かってるけどさ………」

「今まで、会いに行けなかった
　でも会いに行こうと思えるようになったのは………雄斗のおかげなんだよ？
　玲華に………ちゃんとお礼したいの…………ダメ………？」

「………………………はぁ、分かったよ
　俺の負け
　行ってこい」

「本当！？」

「でも、ちゃんと帰ってこいよ
　俺のところに戻って来なかったら許さないから
　絶対帰ってこいよ」

「うん…！
　雄斗ありがとう！！
　大好き！！」

「なら、俺から離れるなよ」

「そんなに心配？」

「心配しかない
　本当にちょっと離れただけでも………死にかけてるんだもん……………」

「別に私のせいじゃないもん」

「だから心配なの！！」