私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「頑張るのはいいけど無理したらダメだよ」
「お前に1番言われたくねぇ………」
「もうー、酷いなー」
「あのなぁ………お前以上に無理する奴いねぇから
それに声聞いたら余計に会いたくなった
どうしてくれるんだよ…………」
「電話ダメだった……?」
「ダメじゃねぇけど………あー、もう!
悪りぃ、寝起きはダメだわ
一回切らせて
30分後また電話する」
有無を言わせず、雄斗は電話を切った
なんか起こしちゃったな………大丈夫かな?
そして30分後、ぴったりに電話がかかってきた
「香音ごめん!
大好きです、愛してます!」
「え、ちょっ、急に何?」
「いや……その………結構、俺口悪かったでしょ……?
だから傷ついてないかなーって………」
「大丈夫だよ
てか、私こそ起こしちゃってごめんね」
「いいのいいの!
香音の声で起きれて幸せです」
「……………なんかさっきの方が雄斗の本音って感じがするんだけど」
「さっきのことは忘れてください!
今から思い出すだけでも恥ずいわ……」
「さっきのは嘘…?」
「まぁ嘘ではないけど………
香音のこと応援するって決めたから
やりたい事が終わったら帰ってきて」
「うん!
あと、また電話するか分からないから言うけど…………明日は指輪付けて行ってくれますか……?」
「左手の薬指に付けるやつですか?」
「それ以外に何かありますか」
「ハハっ、それ以外ないよな
お前が付けろって言うなら付けていくけど
何かあった?」
「…………可愛い女の子達に告白されてるところ想像したらムカついたし、死にたくなるから」