私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「ムカつくのはよく分かるけど、何をどうしたら死にたくなるんだよ」

「なるからなるの!!」

「何だそれ
 まぁ、付けて行くよ
 それでお前の不安がなくなるなら」

「…………どこにも行かないでね」

「行かないよ
 香音とずっと一緒にいるから」

「なら良いんだけど
 じゃあ……朝からごめんね
 仕事頑張って」

「ん、ありがと
 帰ってくるの待ってるから」

「うん
 じゃあね」

そして電話を切った



結局、もう6時半になっていた



朝ごはんを食べて、少しホテルでゆっくりしてから外に出た















途中、お花屋さんに寄って玲華のお墓に向かった





































玲華が眠っている墓地は誰もおらず、静まり返っていた


そしてすぐに見つける事ができた


「玲華……………」

今でも鮮明に蘇る…………


玲華の声……笑った顔………

玲華と一緒に過ごした日々……

短かったけど……楽しかった………



「玲華…………来るの遅くなってごめんね…………
 遅くなったけど…………会いにきたよ」

玲華………本当にごめんね

ずっと玲華から逃げてたよね…………

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