私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
そして涙が溢れてきた
玲華………ありがとう……
あの頃の私に………楽しい日々をくれて………
後ろ向きな私を…………いつも励ましてくれて………
誰もいないことを良いことに思いっきり泣いた
そして落ち着いてきた頃
「…………落ち着きました?」
「っ…………山中先生…………」
「すみません
出るタイミングがなくて………」
「……どうしてここに……………」
「……約束したじゃないですか
3人で星を見ようって」
「それで……わざわざ………?」
「わざわざというか…………僕自身が玲華さんとの約束を守りたいだけなので
今日、君がここに来ることは前々から知ってましたから
強引に休みとってきたんです」
「………そう……ですか」
「玲華さんと話せました?」
「………はい」
「それは良かったです
玲華さん、お久しぶりです
香音さん何も変わってないでしょう?
相変わらず僕の目から逃げようとするんですよ
困ったものですね」
「ちょっ、それは山中先生が悪いんですよ
私は何もしてないです」
「どうですかねー
玲華さんは僕の味方ですから」
「…………そうでしたね
玲華は………ちゃんと正しい方の味方でしたね
いつも逃げようとする度に………呆れられながら捕まえられましたね」
「………玲華さんは君のことずっと心配してますよ」
「………ねぇ、玲華
昔恋バナしたの覚えてるかな?
ずっと好きな人がいるって言ったの
今度ね、その人と結婚するんだ
玲華のおかげで………会いに行けた
ありがとうね」