私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

「河本ー?
 やべじゃないだろー?」

「……すみません………」

「まぁ轟だからいいけどさ
 他のやつには言うなよー」

「気をつけます………」

「ならいい」

「んなぁ、どう言うことだよ?
 なんで水無瀬先生?
 しかもその手紙を下山先生に?」

「他のやつには言うなよ
 俺の結婚相手、水無瀬先生」

「………………えっ?」

「だから、俺の奥さんになるのは水無瀬先生!」

「………まじか」

「うん、まじ
 秘密な」

「そっか…………もしかして水無瀬先生って、水無瀬総合病院の娘さん?」

「そうだよ
 何で知ってんの?」

「幼馴染のお見舞い行ってる時に噂で……
 下山先生のところの病院と水無瀬総合病院が統合するって……
 急にそういう噂が流れてたから……ここがなくなるんじゃないかって不安になってる人とかいて………」

「あー、なるほどなー……
 ビジネスの話は知らないけどさ、ウチの病院は無くならないと思うぞ
 まぁ、跡取りの問題はあるけど………そこで水無瀬さんと親父が動いて、そういう噂がたったんだと思う
 丁度、お互いの娘と息子が結婚するから
 協力関係にはあるはずだよ」

「なら良かった………
 俺、下山先生のところの病院好きだよ
 医者も看護師もみんな優しいし、誰一人諦めてないから
 前の病院じゃみんなに諦められてたから…………」
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