私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編
「…………後でしてやるから」
「………かなと………せんせぇ………」
「あっ、おい、こら!」
俺から抜け出そうとする香音を慌てて引き留めた
「こら、奏斗のところに行かない」
「だってぇ………キス…………」
「はぁ………奏斗には文香ちゃんがいるだろ?」
「文香………寝てる………」
そう言われよく見ると文香ちゃんは奏斗の膝の上で眠っていた
奏斗も優しい眼差しで文香ちゃんのことを見ている
「文香ちゃんが寝てるからって良いわけではないだろー?
第一香音は誰でもいいのかよ」
「………ゆうと……が……してくれない……」
「お前なぁ………奏斗達が帰ったらしてやるから」
「………今………」
「……………」
「……じゃあいいもん…………」
そして再び俺の腕から抜け出そうとしてきた
もう……こうなったら仕方ないか………
俺は香音の唇を塞いだ
「………これでいいか?」
「やったぁ………ゆうと……のだぁ……!」
そして香音に俺の唇は塞がれた
……っ!
香音……酔いすぎ…………
「ちょっ、香音一回やめろ」
全然やめない香音を無理矢理離した